ル・ピュイ・アン・ヴレイ 5日間のタイムスリップ

ル・ピュイ・アン・ヴレイに到着した日、時代がかった衣装の人とすれ違い、何か興行でもあるのかと思いました。翌日インフォメーションセンターで原因発覚。9月10日から14日までRoi de l'oiseau(鳥の王祭)だったのです。
この町で行われる年に一度の時代祭で、町中の大人も子供もルネッサンス時代の服を着て、行列や催し物、当時の仕事や食べ物を再現、弓のコンクールも行われる5日間。
狙って行ったわけじゃありません。こんな素敵な偶然に感謝!!

こちらル・ピュイ・アン・ヴレイの駅前。
ちっちゃい駅でお客も少なめ。TER(国鉄地方線)の電車も1両〜2両編成。電車を降りたら駅員さん達総出で検札が始まった。
この日の夕飯、先付に出た茸の一口ポタージュの美味しかったこと!その後前菜がメロンの冷製スープ。どんぶり一杯のメロン汁(もちろん白ワインやその他で味付けしてあるけど)にベーコンの角切が入ってた。
アンリ・ヴィナイ公園とその奥にあるクロザティエ美術館。ガイドブックには9時開館とあったのに、行ってみたら「10時開館になります」と張り紙が。仕事しろよ>美術館
絵画彫刻から、自然科学、レース編み、メカニックまで幅広い品揃え。野生の巨大な狼や鹿の剥製が迫力。
池の周りでは結婚衣裳関係?の撮影中だった。
DENTELLE MAIN〜手編みレースはこの町の特産品。たくさんの小さな木の棒を使い、膝の上で編み上げていく(写真の人形参照)凝ったデザインなどかなりいい値段です。
この店の前の坂を上っていくとカテドラル方面。地図上では平たんな道かと思ったら、冗談じゃありませんぞ。ここから今日一日の有酸素運動の始まりだった。
第一関門「カテドラル・ノートルダム・デュ・ピュイ」モザイク模様が美しい。建立は11世紀から12世紀だそうです。
入り口までずっと上り坂。昔の人はここを出発地にして遠くスペインまで歩いて行ったのですね。
こういうシブイ古臭いのが大好き
カテドラルの中庭にある回廊。色の違う石を上手に組み合わせて模様作っている。
後ろに見えるのは第二関門「コルネイユ岩山」とその上に立つ聖母像。ペットボトル片手に目指します。
崖を登って来たわけじゃありません。急だけどちゃんと階段があるのだ。
途中小学生の大群とすれ違う。狭くて二人が通れる位の幅の階段を大挙して下りてきた。「みなさん、片側へよけてよけて!」という引率先生の声はむなしく響く。邪魔だー登れないー!
この聖母像、クリミア戦争でロシアから分捕った大砲で作ったらしい。周りには余った?大砲が数本据付けてある。
さすがに良い景色
第三関門「サンミッシェル・デギレ」
聖母像のとこから降りてきて、膝がカクカクしてきたのに、これからまたこの岩山を目指すことにした。明日にすりゃいいのになあと我ながら思う。
着きました、頂上の礼拝堂。ゼーゼー・・
お勧め観光ポイントというふれ込みに釣られて登ったはいいが、みんな入り口でばてている。
さっき登ったコルネイユ岩山が目の前に。このあたりの屋根はほとんどオレンジ色ですね。
町の中心であってもこういう趣のある路地があちこちに見られます。典型的な石畳の道ばかり。間違ってもハイヒールで観光にくるとこじゃありません。

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